昔から思ってたんですけど正社員ってすごいすごい曖昧だと思いません?
いわゆるちゃんとした社会人っていう一般人のイメージの中に正社員ってのがあると思うんだけどじゃあ正社員ってなんなのか。
具体的に答えられる人っているの?と僕は思うんですよ。
もちろん一般論として雇用期間の定めのない就業形態を正社員って言う人もいると思うんだけど実際にはこれ企業が正規雇用と決めた人が正社員なんですよね。
退職金がなかろうと年収が200万に満たなかろうと企業が正社員といえば正社員なんですよ。
僕は昔からこれがすごく気持ち悪くて納得がいかない。
日本って"正社員=ちゃんとした社会人"のイメージが強いじゃないですか。
でも正社員ってそいういうイメージの割に待遇ってピンキリですよ。
派遣か契約で働いた方がよっぽどましじゃないの?って正社員なんか星の数ほどありますよ。
ネットで時々娘が結婚相手を連れてきたけど派遣だったから追い返した。結婚したいならせめて正社員になってからいえ、今時のやつは何考えてるんだ、みたいな話があるけどそういう話読むたび僕はあんたら本当にそれでいいのと思う。
正社員でさえあれば本当にそれでいいの?なにその正社員って単語に対する圧倒的信頼感。
僕が初めて正社員として働いた会社なんて上場はしてたけど給料は残業代込みで年収にして270万円くらいだったし昇給なんて一年間で毎年500円でしたよ?とっくに辞めたけど。
この人たちはこんな定年まで働いても年収300万いくかわからんような人間でも正社員であれば本当にいいのかなって思う。
ハローワークで仕事探したことある人ならわかると思うんだけど僕が働いてたとこはまだ土日祝が休みみたいな会社だったのでこれでもまだいい方だったりするんだから本当もう夢も希望もない話である。
言っとくけどハロワの求人とかすんごいからね?
年間休日90日とかザラにあるし退職金なし、昇給なし、賞与なしみたいな正社員もいっぱいあるから。
面接希望の連絡したらこんなんもあるからね。
企業「うちは始業の2時間前にはみんな出社して働いてるけど大丈夫ですか?」
僕「えーと...早朝残業という形をとっているということなんでしょうか?」
企業「いや給料は出ません」
僕「..........」
いやいやおかしいでしょ。本当もうおかしいでしょ。
まじかよ、と思うような話だけどこれ本当にあった話だから。
まあ面接前にブラックぶりを晒して地雷を踏まなくてもいいようにしてくれるあたりこういう会社はまだある意味善良ではあるんだけど。
終身雇用でリストラがなかった時代ならともかく、もう今の時代"正社員=しっかりした人"なんて考え方は通用しないと思うんですよね。
僕としてはもう解りやすく正社員と契約社員、アルバイト、パートってのとは収入で分けたらいいんじゃないかなと思うんですよ。
残業代を見込まずに年収300万円以上で労働期間に定めのない仕事だけを正社員として認めたらいいんですよ。
300万の根拠は僕が社会に出るまでの独断と偏見による最低限の正社員の収入イメージなので意味はありません。
それ以外は基本全てアルバイトかパート、契約社員、派遣社員にする。
そしたらすごい解りやすい。
スパッと一気に線引きされるわけだから名ばかり正社員なんてこの世からなくなる。
多分一気に非正規率は増加するわけだけど名ばかり正社員がはびこるのに比べたらそっちのがよっぽどましじゃないですかね?
正社員=300万以上みたいな定義だと就活してる人にとっても一種のフィルタリングになるし少なくとも金銭面での極端なブラックってのは減るんじゃないかな。
世の中"正社員を雇ってる会社=社会貢献している会社"みたいなイメージがあるんだから外面を気にする企業は300万かかっても正社員を雇うんじゃないかと思うんだけど。