書評

【書評】新たなる神殺しの物語「神域のカンピオーネス」始動!

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先日発売したばかりの丈月城さんの新作「神域のカンピオーネス」第1巻を読了しました。

ナンバリングはついてませんが完全に続刊を意識した作りなので売上次第ですが高確率で2巻も出るでしょう。

僕はとらのあなで購入したんですがなんとラッキーなことにサイン本が3冊だけ残っておりました。

サイン本とそうじゃないほうの売り場が別だったのでサイン本じゃないほう買った後にその存在に気づいたんですがどうにか交換してもらえました。よかった。

店舗特典として書き下ろしSS小冊子つきです。

メイン登場人物

六波羅蓮

主人公。かなり軽い感じのイケメン好青年。
友人や女性を大切にしている。プライドはあまりなく大事な存在のためならあまり手段は選ばないタイプ。
書き下ろしSS小冊子によると家事能力も高そう。
魔術の類は素人。

鳥羽梨於奈

17歳の少女。メインヒロイン?自称『八咫烏』の生まれ変わり。
能力に制限があり使用するためには能力を開放するための主が必要。
人を振り回すのが好き。

ステラ

連のパートナーで体長30㎝ほどのツンデレ美少女だがその正体は・・・。

メインの登場人物はこんな感じです。

あとはカサンドラっていう美少女とかもいるけど現時点ではレギュラーなのかゲストキャラなのかはわかりませんね。

感想

ということでカンピオーネファンにとってはおおむね予想通り、新たなる神殺しの物語でした。

世界観としては多分「カンピオーネ」の並行世界にあたるんじゃないかなと思います。

もしかしたら作者の別作品「盟約のリヴァイアサン」、「クロニクルレギオン」なんかもそういう並行世界にあたる物語なのかもしれませんね。

内容はこの世界とつながってしまった神話の世界に行って神話の道筋を変えるというもの。

なんかめっちゃわかりづらいですけど僕も読んでてちゃんとわかってません。

神話の世界と書きましたが普通の人間もいるので厳密には異世界になるそうですが。

今回出てくる異世界ではトロイア戦争の神話が再現されている世界で女神アテナが「人間は度し難いのでギリシャ側が勝ったら今度はそっちの世界に行って人類滅亡させるわ」みたいなこと言いだすので主人公たちは世界の滅びを防ぐために本来敗北するはずのトロイア側について神話の筋書を変えることでアテナに対抗するみたいな話です。

わかりにくいなー。

神話の再現みたいに書いたけど実際にはこの異世界が神話の再現の世界なのかなんなのか、どういう理において成り立っている世界なのかもよくわかりませんでした。

そのうち詳しい説明があるのかそういうもんとして理解すればいいのかもよく分かりませんが。

作品としてつまらないというこはないですがとにかくよくわからないことが多いので面白いのかどうかもいまいち判断しづらい作品でした。

登場人物の掘り下げも薄いので感情移入もしづらいし。

個人的にはこの作者は「カンピオーネ」以降の作品「盟約のリヴァイアサン」「クロニクルレギオン」でもどうもキャラづくりがあまりうまくいってないように思えて「カンピオーネ」以外が長続きしていないのはそのあたりの原因も少なくないんじゃないかなと思っています。

おまけの小冊子SSにおついては内容はグルメ教室小冊子といったところです。

王宮で昼食にパンを摂る蓮と梨於奈、カサンドラの3人が発酵させたパンが食べたいと王宮の厨房でチャレンジする話です。

尺がない小冊子なのでちょっとした異世界日常編というところですね。

その他雑感

これが並行世界であればもしかしたら今後前作で異世界旅行のスキルを習得した魔王たちがゲスト出演、というファンサービス的な展開もあるかもしれませんのでそのあたりちょっと期待。

現在電子書籍は出てなくてkindleで出るのは多分来月ですかね。

ちなみにこちらの作品、「カンピオーネ!」最終巻と連動購入キャンペーンをやっていて帯についている応募券で応募するとカンピオーネの書き下ろしSS小冊子がもらえるそうです。

応募期限は2月28日ですのでほしい人は紙の本を購入することをお勧めします。

僕も応募するつもりです。

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