先月実家で飼っている12歳の猫が腎臓病にかかりました。
気づいたのは先月7月の上旬ころ。
あまり調子がよくなさそうで食欲が減り便の回数も減っており終始ぐったりしてる感じです。
2日くらい様子をみてたんですが毛繕いもする余裕がなく全く快復の兆しを見せないので動物病院に連れて行くことにしました。
かなり疲れているようでケージに入れるのも全く抵抗しませんでした。
病院での検査
病院ではまず病気を特定させるために採血を行い、数値の異常を検査しました。
ぼくが行った病院ではだいたい十分ほどで検査結果が出ました。
検査結果がこんな感じです。⬇︎
赤字のところが異常値になります。
真っ赤っかですねこれ。
特にBUN値とクレアチニンがかなり高くなっています。
これは腎臓の異常に直結した項目でBUNは血液の尿素窒素の値、クレアチニンは腎臓の濾過機能を表しています。
と言われてもよくわからないと思いますがとにかくこの二つの数値が以上であれば腎臓病です。
こちらが基準値を超えている場合はすでに75%もの腎臓機能が失われておりかなり進行している状態です。
ぼくの猫はBUN値が機械で測れる140を振り切っており、ステージ3の腎臓病と診断されました。
最終段階のステージ4出なくてよかった思うべきか。
そもそも腎臓病(腎不全)とは
腎臓病は猫の死因としてはトップクラスに多い病気で特に年を取った猫はかかる可能性が高いそうです。
なので猫を飼っている方には全く人ごとではない病気になります。
ぼくのところの猫はすでに12歳なので人間換算すると64歳くらいらしいので初老といった感じでしょうか。
腎臓病は11歳以上で10頭に1頭。16歳以上では4頭に1頭が罹患しています。
腎臓病には慢性腎臓病と急性腎臓病があるそうですが急性腎臓病ならすぐ死んでしまうそうなので病院に間に合うようなら慢性の可能性が高いでしょう。
腎臓病は治らない
動物は基本的によほど辛くならないとしんどさを見せません。
猫の場合正常に働ける腎臓が25%ほどにならないと重い症状は現れないので、慢性腎臓病の場合は猫の調子が悪いことに気づいたらその時点で快復は手遅れになっていることが多いそうです。
その場合すでに失われた腎機能は快復しませんので輸液や投薬、食事療法によって如何に機能低下を緩やかにするかが大事になります。
病院でかかった費用
ペットの病気はお金がかかります。
特に腎臓病は猫がかかる病気でも多いので飼育する場合はこの辺りにかかる費用も考慮した上で飼育するか決定しましょう。
下記が今回の病気でかかった費用です。
多分大きくは変わらないと思うので腎臓病でかかる費用が気になる人は参考にしてもらえれば幸いです。
○血液検査(初回) ¥6,000
○血液検査(2回目以降) ¥1,400
○輸液 ¥2,000
2回目以降の血液検査が安いのは病気が特定されているので検査項目が減ったためです。
こちらは現在2週間に一回くらい行ってます。
輸液は点滴ですね。
現在はリンゲル液という液体の輸液を4日に1回ほど行っています。
これは症状の緩和に連れて頻度も減少していますので治療が順調に進めば最終的には週に1回にでいるかもしれません。
なお最初の一週間は毎日輸液を行っていましたので輸液だけで\10,000かかっています。
以上で一月の出費は
血液検査 ¥1,400x2=¥2,800
輸液 ¥2,000x7=¥14,000
の¥16,800になります。
これに食事療法をプラスする場合は食事代、投薬治療をプラスする場合は¥6,000を足すことになりますので一月の出費は¥2,5000ほどになるのではないでしょうか。
結構かかりますので猫を飼育しようと考えている方はこの辺りも考慮に入れて決めることをオススメします。
治療法について
うちの猫は現在週に2回の輸液と腎臓食事療法、そして朝晩2回の投薬で治療を行っています。
食事については病院から腎臓病用の食事の試供品をいくつかもらったのでその中から食いつきのよかったものを購入して食べさせています。
ウチの場合はロイヤルカナンの腎臓サポートを美味しそうに食べていました。
お医者さんは一般に流通してないといっていましたが普通に通販で売ってましたね。
しかも病院で買うより安いという。笑
3種類あるので猫の好みに合わせましょう。
ちなみにうちの猫はスペシャルがお好みで無印よりもかぶりつきで食べてました。
投薬については最近腎臓機能の低下を抑えるラプロスという薬が出てきたのでそちらを飲ませるようにしています。
この薬はまだ出たばかりでぼくがいっている動物病院でも六人くらいしか使っていないそうです。
猫によっては腎機能が若干快復の兆しを見せた例もあるとかで期待している反面、歴史の浅い薬ということで不安もあります。
ちなみにこちらの薬は1錠¥100なので朝晩飲ませると一月で¥6,000かかる計算になります。
もちろん輸液と食事療法だけでもいいので投薬をどうするかは飼い主次第ですね。
ちなみにこちらは最新の血液検査の結果です。
まだまだ以上ですがBUNとクレアチニンがかなり正常値に近い数値まで下がってきています。
実際病院に連れていった時と比べてかなり元気になりました。
まだまだ予断は許さない状況ですがこれ以上悪化させないため注意していきたいところです。
愛猫のためにできること
猫を飼う場合は腎臓病を知っておいた方がいいです。
なってからでは遅いです。
ぼくも今では過去の自分の知識のなさが悔やまれます。
もしこれから猫を飼うという方がいれば10歳くらいからは食事だけでも腎臓への負担を減らすことを心がけるといいと思います。
うちは入っていませんでしたがペット保険という選択肢もありかもしれません。
腎臓病は昨日快復ができない病気なのでなってしまったのなら飼い主として進行を遅らせることを第一に考えた接し方をしましょう。